コンテンツやサービスを無料で提供しながら、どのように収益を得るかについての新たな議論が、インターネット上で巻き起こっている。この議論は、Wiredの編集者Chris Andersonの新しい著書、「Free: The Future of a Radical Price」(「無料:過激な価格のもたらす未来」の意)の出版に刺激されたものだ。多くの人は、自分たちのやっていることに課金することなく収益を得ることができるという考え方を気に入っているようだ。これはおそらく、人々に金銭を求めるという考えが彼らを居心地悪くさせるからだろうし、あるいは彼らが自分のウェブサイトに課金の仕組みを組み込むという考えを最初からまったく持っていないからだろう(Twitter、Facebookなどを見よ)。
この種の希望的観測に付きものの不幸な副作用は、普段ならしっかりした考えを持っている人たちが、その話題については完全な戯言を書くと言うことだ。私はたった今Mark Cuban氏のブログ記事を読んだところだが、同氏はGoogleが「無料であることによって生き、そして死ぬ」と断言している。私はそうは思わない。ひょっとするとCuban氏は私の知らないGoogleの内情を知っているのかもしれないが、利用者をAdWordsに引きつけるために入会時に提供している50ドル分の利用権を除けば、Googleが広告を無料で配っているとは聞いたことがない。Googleのビジネスモデルは広告の販売であり、競争がほとんど働いていないため、Googleはそれらの広告から大きな利幅を得ている。確かにこれらの広告は、利用される時点では無料のコンテンツに掲載されているが、それらのコンテンツはどれもGoogleが所有しているものではない。Googleの賢さは、他人の無料コンテンツに相乗りして金銭を生み出すビジネスを構築したことだ。ウェブの他の部分がリスクを引き受け、Googleは収益を上げる。なんと素晴らしいことだ。