社会主義的な貯蓄思想では、働く喜びも生きる喜びも生まれない / SAFETY JAPAN [日下公人氏] / 日経BP社
“かつて日本銀行に「貯蓄推進本部」というのがあって、僕は「くだらないからおやめなさい」と言ったら、ものすごい弾圧にあった。しかし、「貯蓄してその先はどうなのか」ということのほうが問題なのだ。
僕が「誰かにかっぱらわれて使われてしまうだけですよ」というと、「いや、貯蓄しておけば何かよいことがある」と答えるわけだ。「冗談じゃない。何か悪 いことがあるに決まっている。大蔵省(現・財務省)がみんなムダに使ってしまう。自民党がムダに使ってしまう。そうなったときに日本銀行は、国民の貯蓄を 守るだけの決意と手段を持っているのか」と当時、僕はいった。
実際、そのときに言った通りになった。国民が貯蓄に励んで、それでどうなったか。自民党と大蔵省が半分を使ってしまって、それは不良債権の山となった。日銀や郵便貯金は不良債権の山なのだから。
それでもまだ半分は残っている。しかし、これはアメリカが絶対にかっぱらうはずだ。アメリカは日本の貯金を目指してやって来る。そのとき日本の個人貯蓄 は誰かが一元管理していたほうが圧力がかけやすくてよい。それに対抗する力は、霞が関や官邸にはない。すると国民一人ひとりがやるしかない。だから「郵便 貯金も銀行預金も全部下ろしてしまいなさい」と、僕はかねてから言っているのだ。
では下ろしたお金をどうすればいいかというと、根本的には貯めるのがよくない。貯めるな、使ってしまえ、ということになる。貯めるのがよいと誰が決めた のだ? それは「働き過ぎ」と同じ。働き過ぎもよくない。だから「遊びなさい」と僕は20年前から言っている。自分にその権利があるのだから。”
(via bacars)
Posted July 20, 2009 at 11:30am